エアブラシのトリガータイプのデメリットは?メリットや他タイプとの違いも紹介

エアブラシのトリガータイプのデメリットは?メリットや他タイプとの違いも紹介
プラモデルなどの主な塗装方法としては、「筆塗り」「缶スプレー」「エアブラシ」の3つが挙げられます。そのなかでもエアブラシは、広い面積にムラなく塗れるうえ、グラデーションや細かい表現、複雑な色の切り替えができるとして人気です。
本記事では、エアブラシの種類のなかでも特にトリガータイプについて、利用のメリットとデメリット、おすすめの製品を紹介します。
目次
◾️そもそもエアブラシとは?
エアブラシとは、コンプレッサーで圧縮した空気を使い、塗料を対象物に霧状に吹き付ける塗装道具です。プラモデルなどのホビーに限らず、工業製品や自動車、電子部品、家具、看板などにも利用されています。
エアブラシ塗装をするには、本体となるハンドピースのほか、空気を圧縮してハンドピースへ送るコンプレッサー、そしてハンドピースとコンプレッサーをつなぐエアホースが必要です。
ただし、最近ではハンドピースとコンプレッサーが一体化した充電式のエアブラシが登場し、エアホースが必要ないタイプもあります。そのため、以前に比べるとお手軽な価格でエアブラシを使えるようになり、さらに人気が高まっています。
◾️エアブラシ(ハンドピース)のタイプ
エアブラシのハンドピースのタイプは、シングルアクション、ダブルアクション、トリガーの3つです。ここでは、それぞれの特徴、メリット・デメリットを解説します。
◾️シングルアクションタイプ
シングルアクションタイプは、1度のアクションで塗料を噴出できるハンドピースです。後部についているダイヤルで噴出量を調節し、ボタンを押して塗料を噴出させます。
シングルアクションタイプを使うメリットは、噴出量を一定に維持できる点です。幅広い面積をムラなく塗る際にもっとも手間をかけずにすみます。また、ほかのタイプに比べ、価格が安いのもメリットのひとつです。
デメリットとしては、細かい噴出量の調節が難しい点で、噴出量を変えるには毎回、ダイヤルを回さなくてはなりません。
◾️ダブルアクションタイプ
ダブルアクションタイプは、ボタンとレバー、2つのアクションで塗料を噴出するハンドピースです。ボタンを押してエアーを出し、レバーの引き具合により噴出量を調節します。エアブラシの種類のなかでは、もっともポピュラーなタイプです。
ダブルアクションタイプを使うメリットは、塗料の噴出量を細かく調節できる点にあります。ベタ塗りはもちろん、エアブラシ特有のグラデーション塗装や凹凸があるパーツへの塗装も可能です。
ただし、きれいなグラデーション塗装をするのに慣れが必要な点、ボタンとレバーを同時に扱うため、長時間の塗装には向いていない点はデメリットといえます。
◾️トリガータイプ
トリガータイプは、シングルアクションとダブルアクションの中間に位置するタイプのハンドピースです。トリガーとは引き金のことで、引き金を軽く引くとエアーだけが出て、さらに引くと塗料が噴出されます。
トリガーひとつで操作・噴出量の調節ができる点は、シングルアクションとダブルアクションの両方の特徴を併せ持っています。そうした意味でトリガータイプはシングル、ダブルアクションの中間に位置するハンドピースだといえるでしょう。
トリガータイプのメリットとデメリットについては、次の項目で詳しく解説します。
◾️トリガータイプのエアブラシのメリット
トリガータイプのエアブラシを使う主なメリットは次の2点です。
◾️長時間の作業でも指が疲れにくい
トリガータイプのひとつめのメリットは、持ちやすく長時間作業をしていても指が疲れにくい点です。
特にダブルアクションタイプに比べ、トリガーを引くだけで塗布と噴出量の調節ができるのは大きなメリットといえるでしょう。エアブラシのなかでも疲れにくいタイプを探している人におすすめです。
◾️大型パーツの塗装に対応しやすい
大型パーツの塗装に対応しやすいのもトリガータイプのメリットといえます。エアブラシで塗料の噴出量を調整するのは、ダイヤルやレバー、トリガーだけではありません。塗料の噴出口となるノズルの大きさも大きく影響します。
トリガータイプは、標準サイズである0.3mmはもちろん、0.5mmといった大きめのノズルに対応した製品も多く、多様な用途での利用が可能です。特に大型パーツに塗装するうえで、大きめのノズルにも対応しているのはメリットといえるでしょう。
◾️トリガータイプのエアブラシのデメリット
トリガータイプのエアブラシを使うことで生じる主なデメリットは次の2点です。
◾️繊細な表現が難しい
トリガータイプはエアー出しから噴出量の調節までトリガーだけで操作するため、小回りも効きにくく慣れるまでは繊細な表現を実現するのは困難です。
ただ、トリガータイプの種類によっては、初心者でも比較的操作がしやすいものもあります。たとえば、ダイヤル式のニードルストッパーがついているタイプであれば、繊細なパーツの塗装でもトリガーを引きすぎてしまうリスクの低減が可能です。
◾️他タイプと比較して高価である
シングルアクションやダブルアクションタイプと比べ、値段が高めな点もトリガータイプのデメリットといえます。
メリットとのバランスを考える必要があり、予算が限られている場合は慎重に検討しましょう。
◾️トリガータイプのエアブラシはどんな人におすすめ?
以上のメリットとデメリットを踏まえ、トリガータイプのエアブラシがおすすめなのは「長時間の塗装が多い」「ベタ塗りが多い」「大型のプラモデルを頻繁に製作する」人です。
操作に慣れれば繊細な塗装も可能になるため、疲れにくく多様な塗装をするハンドピースを探している人にとって最適なタイプだといえます。
なお、RAYWOODのトリガータイプハンドピースは、口径変更をした際の相性問題を解消するヘッドアセンブリシステムを搭載しています。0.2~0.8mmの口径対応が可能なため、幅広く対応できます。
◾️エアブラシ選びでハンドピース以外にチェックしたいポイント
エアブラシで塗装する際は、マスクやゴーグルを着用しましょう。エアブラシを使用すると、吐出した粒子が体内に入り込む可能性があるためです。換気も忘れずに行い、可能な限り粒子が体内に入らないよう配慮する必要があります。塗装する本人以外にも影響が及ぶため、エアブラシを使用する際は周囲の人の有無も確認してください。
◾️塗料カップの形式
塗料カップとは、塗料を入れるためのパーツです。ハンドピースと一体化していてメンテナンスがしやすい一体型、用途に応じて異なる容量のカップを使い分けられる分離型があります。
複数の色を使い長時間ベタ塗りをすることが多ければ分離型、繊細な塗装が多い場合は一体型がおすすめです。
◾️付属品
冒頭でも触れたようにエアブラシは本体であるハンドピース以外に、空気を圧縮するコンプレッサー、ハンドピースとコンプレッサーをつなぐエアホースが必要です。そのため、特に初心者の場合、どれとどれを組み合わせればよいかで迷ってしまいかねません。
そこでどうしても何を買えばよいかわからない場合は、ハンドピースとコンプレッサー、エアホースがセットになった商品を購入する方法もあります。
◾️【PROFIX】おすすめのハンドピース
ここで、エアブラシ選びに悩む人に向け、RAYWOODのエアブラシブランド【PROFIX】の製品を紹介します。
◾️ハンドピース(トリガータイプ)
「PROFIX Tech Liner TH-T01トリガーハンドピース」は、カップ一体型のため、洗浄やメンテナンスが容易です。ダイヤル式ニードルストッパー付きかつノズルは0.2~0.5mm対応、噴出の最大量を自分の好みに調節できるので、繊細な塗装でも失敗するリスクを防げます。
また、「PROFIX Tech Liner TH-T02トリガーハンドピース」は用途に応じてカップの容量を変えられるカップ分離型であるため、長時間の塗装やベタ塗りが多い人におすすめです。
◾️まとめ
エアブラシは、プラモデルなどの塗装方法のひとつで、コンプレッサーで空気を圧縮し、その力を利用して塗料を噴出することで塗装を行います。ダブルアクションやトリガータイプであれば、塗装しながら噴出量の調節もできるため、ベタ塗りから繊細な塗装まで多様な塗り方に対応可能です。
特にトリガータイプはトリガーを引く際の強弱だけで噴出量を調節できるため、長時間使っても疲れにくい特長があります。特に大きな面積に塗布する際の方法として初心者から上級者まで人気の高い塗装方法です。
RAYWOODのトリガータイプエアブラシは、適正価格ながら高品質な製品で、かつ顧客サポートも充実しているため、初心者でも安心してお使いいただけます。エアブラシを使いたいが、何を選択すればよいかわからないといった際はお気軽にご相談ください。
《ABOUT RAYWOOD》
〈PROFIX〉 プロフィックス
次世代のスタンダードを目指すエアブラシブランドPROFIX。「ずっと使い続けられる」をコンセプトに、ユーザーが長期間安心して使用できる製品を提供しています。塗装ブース、コンプレッサー、エアブラシなど、多彩なアイテムを揃えています。