エアブラシ塗料にはどんな種類がある?選び方や特徴、おすすめ商品

エアブラシ塗料にはどんな種類がある?選び方や特徴、おすすめ商品
新しい趣味としてエアブラシ塗装に興味をもつ人は少なくありません。エアブラシ塗装を行うには、塗料や溶剤を準備する必要があります。ただし、具体的にどのようなものがあるか理解していない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、エアブラシに使用する塗料の主な種類とともに、その他の溶剤や希釈の考え方などを解説します。エアブラシ塗装に挑戦するための参考として、ぜひ役立ててください。
目次
◾️エアブラシ塗料の主な種類
エアブラシによる塗装には、さまざまな塗料が使用されています。ここでは、エアブラシ塗料の主な種類について解説します。
◾️ラッカー塗料
ラッカー塗料は、エアブラシ塗装で特によく使用されています。「有機溶剤系アクリル樹脂塗料」とよばれる油性塗料のことです。ラッカー塗料には複数のメリットがあり、さまざまな商品が販売されています。ラッカー塗料の特徴や代表的な商品について、以下で詳しく解説します。
◾️ラッカー塗料の特徴
ラッカー塗料は、塗った後に乾きやすいという特徴があります。そのため、素早く重ね塗りでき、効率よく作業できます。ラッカー塗料を塗った後は、アクリル塗料やエナメル塗料などの重ね塗りも可能です。
また、ラッカー塗料はこすれやキズにも強く、手で触れても指紋が残りません。よく伸びてムラにもなりにくいため、エアブラシ塗装が初めてでもきれいに塗りやすいです。発色にも優れており、満足のいく仕上がりを期待できます。
◾️代表的な商品
ラッカー塗料の代表的な商品は「GSIクレオス Mr.カラー」です。色のバリエーションが豊富で、定番のラッカー塗料として人気があります。珍しいカラーを探したい場合は「ガイアノーツ ガイアカラー」もおすすめです。パールカラーや蛍光色などもあります。比較的新しく販売が始まった「タミヤ ラッカー塗料」も注目を集めています。
◾️アクリル塗料
アクリル塗料も、エアブラシの塗料としてよく使用されています。「水溶性アクリル樹脂塗料」とよばれる水性塗料のことです。アクリル塗料には、ラッカー塗料とは異なる特徴があります。アクリル塗料の特徴や代表的な商品について、以下で詳しく解説します。
◾️アクリル塗料の特徴
アクリル塗料は、臭いがあまり気にならない点が魅力です。アクリル塗料を塗った後、エナメル塗料なら重ね塗りが可能です。しかし、ラッカー塗料は塗膜を侵す恐れがあるため、アクリル塗料への重ね塗りは避ける必要があります。
ラッカー塗料と比較すると、アクリル塗料を塗ってから乾くまでの時間は長めです。水性のため、乾燥前は水に溶けやすく、基本的には用具を水洗いで洗浄できます。ただし、乾いた後の塗膜は耐水性があります。最近の水性塗料は性能が高く、固着する可能性も否定できません。水性塗料でハンドピースを詰まらせるケースも少なくないため、念のため、洗浄にはツールウォッシュの使用がおすすめです。
◾️代表的な商品
アクリル塗料の代表的な商品は「タミヤ アクリル塗料ミニ」や「GSIクレオスの水性ホビーカラー」です。いずれもさまざまな店舗で扱われており、容易に入手できます。カラーの種類も多く、幅広いパーツの塗装に使用可能です。
◾️エナメル塗料
エナメル塗料は、補助的に使用される塗料です。具体的には、全体を塗装した後に行う細かい部分の筆塗りや、あえて汚れやムラがあるように見せるウェザリングやウォッシングなどに使います。エナメル塗料の特徴や代表的な商品について、以下で詳しく解説します。
◾️エナメル塗料の特徴
エナメル塗料は、ラッカー塗料やアクリル塗料と比較して最も乾燥に時間がかかります。すぐには乾かず伸びがよいため、筆で塗る際のムラを防げます。発色にも優れているため美しく仕上がります。
ただし、乾燥後の塗膜は比較的弱く、剥がれやすい点には注意が必要です。エナメル塗料を塗った後は、ほかの塗料は重ね塗りできません。また、独特な臭いもあります。
◾️エアブラシ塗料の選び方
ここまで解説してきたとおり、エアブラシ塗料にはさまざまな種類があります。それぞれ特徴も異なり、塗装の目的や用途に合わせて選択する必要があります。どの塗料にもメリットとデメリットの両方があるため、違いを理解したうえで適切に使い分けましょう。塗料をうまく使いこなせば、塗装の完成度も高められます。
◾️その他エアブラシ塗装で使用される溶剤や塗料
ここまで解説してきたとおり、エアブラシ塗料にはさまざまな種類があります。それぞれ特徴も異なり、塗装の目的や用途に合わせて選択する必要があります。どの塗料にもメリットとデメリットの両方があるため、違いを理解したうえで適切に使い分けましょう。塗料をうまく使いこなせば、塗装の完成度も高められます。
◾️溶剤(うすめ液・ツールクリーナー)
うすめ液とは、塗料の濃度が最適になるよう調整するために使う溶剤です。うすめ液は、塗装方法や塗料の種類に合わせて選ぶ必要があります。
また、エアブラシで塗装した後は、用具に付着した塗料を落とすためのツールクリーナーも必要です。ツールクリーナーは強力な溶剤であり、うすめ液との併用はできません。
◾️サーフェイサー・プライマー
サーフェイサーは、塗装の下地として使用する塗料です。塗装するパーツの色が透けやすいとき、色を隠す目的で使用します。サーフェイサーを使用するとキズや凹凸も見やすくなり、修正も容易です。
また、塗料を定着させやすくするにはプライマーを使用します。例えば、塗料を弾く素材に塗装したり、塗膜の弱い塗料を使ったりする場合などです。
◾️エアブラシ塗装における塗料の希釈の考え方
すでに触れたとおり、塗料を使用する際は種類や塗装方法を考慮し、うすめ液で薄める必要があります。希釈率は、メーカーやコンプレッサーの吐出圧などによって異なります。例えば、RAYWOODのNITRO-COMP V2を使用する場合は「塗料1:うすめ液1」から始め、ためし吹きをして調整していくとよいです。塗装環境によってもベストな希釈率は変わる可能性があるため、少しずつ調整する必要があります。
◾️エアブラシ塗装を行う際の注意点
エアブラシで塗装する際は、マスクやゴーグルを着用しましょう。エアブラシを使用すると、吐出した粒子が体内に入り込む可能性があるためです。換気も忘れずに行い、可能な限り粒子が体内に入らないよう配慮する必要があります。塗装する本人以外にも影響が及ぶため、エアブラシを使用する際は周囲の人の有無も確認してください。
◾️エアブラシ塗装に必要な塗料や道具をそろえるなら「RAYWOOD」がおすすめ
エアブラシで塗装するために必要な塗料や道具を購入するなら、RAYWOODがおすすめです。RAYWOODは、エアブラシ事業、RCカー事業、ホビー用品事業などを展開している企業です。タミヤの塗料も豊富に取り扱っており、エアブラシ塗装に必要なものをそろえるために役立ちます。
また、RAYWOODが運営するエアブラシ専門ブランドの「PROFIX」では、長く使い続けられるエアブラシを提供しています。さまざまなモデルを用意しているため、目的や用途に合うエアブラシが見つかるでしょう。
◾️まとめ
エアブラシで塗装する際は、主にラッカー塗料、アクリル塗料、エナメル塗料を使用します。それぞれ特徴が異なるため、違いを踏まえたうえで選びましょう。また、塗料を使用する際は、うすめ液で薄める必要があります。塗装の仕上がりをよくするには、少しずつ薄めて最適な希釈率にすることが大切です。
RAYWOODは、エアブラシ塗装に必要なさまざまな製品を扱っている企業です。また、エアブラシ専門ブランド「PROFIX」では、多様なエアブラシを展開しています。適正価格で高品質な商品を提供しており、サポート体制も充実しています。エアブラシ塗装を楽しむために、ぜひ利用してください。
《ABOUT RAYWOOD》
〈PROFIX〉 プロフィックス
次世代のスタンダードを目指すエアブラシブランドPROFIX。「ずっと使い続けられる」をコンセプトに、ユーザーが長期間安心して使用できる製品を提供しています。塗装ブース、コンプレッサー、エアブラシなど、多彩なアイテムを揃えています。