歴代ジムニー徹底比較|LJ10・SJ10・JA11・JB23・JB64の違い
SUZUKI JIMNY / HISTORY GUIDE
歴代ジムニー徹底比較
LJ10・SJ10・JA11・JB23・JB64の違い
1970年に誕生したジムニーは、50年以上にわたって進化を続けてきました。 初代LJ10から、550cc時代のSJ10、660ccターボのJA11、3代目JB23、そして現行世代のJB64へ。 この記事では、歴史の節目となる代表5型に絞り、エンジン、足回り、ボディサイズ、キャラクターの違いから「ジムニーが何を変え、何を残してきたのか」を比較します。
LJ10とSJ10はともに初代ジムニーの系譜。JA11は2代目、JB23は3代目、JB64は4代目です。 形もエンジンも大きく変わりましたが、ラダーフレームと本格4WDというジムニーの核は半世紀以上受け継がれています。
まず、歴代ジムニーの「世代」を整理
ジムニーは1970年の誕生から現在まで4世代にわたって続いています。 ただし各世代の中で排気量や型式、ボディ、エンジンが何度も変化しているため、「型式=世代」ではありません。
| 世代 | 主な時期 | 代表型式 | 今回比較する型 |
|---|---|---|---|
| 初代 | 1970〜1981年 | LJ10 / LJ20 / SJ10 など | LJ10・SJ10 |
| 2代目 | 1981〜1998年 | SJ30 / JA71 / JA11 / JA12・22 など | JA11 |
| 3代目 | 1998〜2018年 | JB23 | JB23 |
| 4代目 | 2018年〜 | JB64 | JB64 |
代表5型を一気に比較
| 型式 | 登場 | 世代 | エンジン | 最高出力 | サスペンション | ホイールベース |
|---|---|---|---|---|---|---|
| LJ10 | 1970年 | 初代 | 359cc 空冷2ストローク2気筒 | 25PS | 前後リーフ+リジッド | 1,930mm |
| SJ10 | 1976年 | 初代 | 539cc 水冷2ストローク3気筒 | 26PS | 前後リーフ+リジッド | 1,930mm |
| JA11 | 1990年 | 2代目 | 657cc F6A 4ストロークターボ | 55PS ※最終5型64PS | 前後リーフ+リジッド | 2,030mm |
| JB23 | 1998年 | 3代目 | 658cc K6A 4ストロークターボ | 64PS | 3リンクコイル+リジッド | 2,250mm |
| JB64 | 2018年 | 4代目 | 658cc R06A 4ストロークターボ | 64PS | 3リンクコイル+リジッド | 2,250mm |
数字だけを見ると、LJ10の25PSから現在の64PSへ大きく進化しています。 しかしジムニーらしさは単純なパワーアップだけでは語れません。軽量な車体、本格4WD、リジッドアクスルという考え方を残しながら、時代に合わせて快適性、安全性、オンロード性能を高めてきました。
すべての始まり。「プロの道具」として生まれた初代。
1970年に登場したLJ10は、軽自動車規格の小さなボディに本格4WD機構を組み込んだ初代ジムニーです。 359ccの空冷2ストローク2気筒エンジンは25PS。車両重量はわずか600kgでした。
スズキ公式では、土木・建設・林業などの現場で使われる「プロの道具」として評価されたモデルと紹介されています。 ラダーフレーム、前後リーフリジッド、大径タイヤ、副変速機という構成は、後のジムニーに続く原点そのものです。
排気量を550ccクラスへ。初代ジムニーがもっと乗りやすく。
1976年に登場したSJ10は「ジムニー55」と呼ばれたモデル。 359cc・2気筒だったエンジンを、539ccの水冷2ストローク直列3気筒LJ50型へ拡大しました。
最高出力は26PSと大きく変わりませんでしたが、排気量アップによるトルク向上で扱いやすさが改善。 1977年の2型ではトレッド拡大、1978年の3型ではヘッドライト位置変更、1979年の4型では黒いバンパー採用など、初代の中でも進化を重ねました。
1型〜4型の違い、539cc・2ストローク3気筒の特徴は個別記事で詳しく解説しています。
ジムニーSJ10の歴史を読む →660ccターボへ。今も語り継がれるオールドジムニーの名車。
1990年の軽自動車規格変更に合わせて登場したJA11。 657ccのF6Aインタークーラーターボを搭載し、初期型55PS、最終5型では64PSまで進化しました。
JA11のポイントは、パワーや快適装備を進化させながらも、前後リーフ+リジッドという昔ながらの構成を残していたこと。 3型以降ではパワーステアリングなど快適装備も広がり、クロカンだけでなく日常で使うユーザーも増えました。
年式、最高出力、車台番号、型ごとの変化までまとめています。
ジムニーJA11とは?1型〜5型の違いを見る →丸みを帯びた3代目。ジムニーが大きく現代化。
1998年10月、軽自動車規格の変更に合わせて登場したJB23。 ボディデザインは大きく丸みを帯び、K6A型658ccターボ、3リンクコイルリジッドの足回りを採用しました。
ホイールベースは2,250mmまで延長され、室内空間や乗り心地、安全性能も大幅に進化。 それでもラダーフレームと前後リジッドアクスルを守り、街乗りから本格オフロードまでこなす「現代的なジムニー」へ変わりました。
四角いデザインが復活。伝統を現代の技術で再構築。
2018年に登場した4代目JB64。 3代目JB23から一転して直線的でスクエアなデザインとなり、初代や2代目を思わせる「道具感」が戻りました。
エンジンはR06A型658ccターボ。ラダーフレーム、3リンクリジッドアクスル式コイルスプリングといった本格4WDの基本を維持しながら、安全性や日常性能を現代水準へ引き上げています。
歴代ジムニーで「変わったもの」と「変わらないもの」
LJ10の空冷2ストロークから、SJ10の水冷2スト、JA11以降の4ストロークターボへ進化。
JA11まではリーフ。2代目後期のJA12/22からコイル化し、JB23・JB64へ受け継がれました。
半世紀を超えても、悪路を走るための骨格と低速域を活かす4WD思想は変わりません。
ジムニーの歴史がおもしろいのは、単に昔のクルマが新しくなっただけではないこと。 快適性や安全性は時代に合わせて進化させながら、「小さく、軽く、本当に悪路を走れる4WD」という原点を守り続けています。
あなたが好きなのは、どの時代のジムニー?
SJ10とJA11なら、RAYWOODで1/10の世界も楽しめる
歴代ジムニーの中でも、RAYWOODではSJ10とJA11をスズキ正規ライセンスのWPL JAPAN RCカーとして展開しています。 実車の代わりではなく、「好きな型の形や構造を、もっと身近に楽しむ」という遊び方です。

丸目と縦型グリルの初期SJ10を再現。C84-1では1979年の4型もラインアップしています。

C74は箱型JA11、C74-1は幌のJA11C。ラダーフレーム、リーフ、リジッドを思わせる構造まで楽しめます。
※掲載写真はWPL JAPANのRCカーです。実車のSJ10・JA11ではありません。
SJ10とJA11の違いをRCまで含めて比較した記事も用意しています。
JA11とSJ10のRCを比較する →歴代ジムニーについて、よくある質問
一番最初のジムニーは何型ですか?
1970年に登場したLJ10です。359ccの空冷2ストローク2気筒エンジンを搭載し、600kgの軽量な車体に本格4WD機構を備えていました。
SJ10は何代目のジムニーですか?
SJ10は初代ジムニーの系譜です。1976年に539ccの水冷2ストローク3気筒エンジンを搭載して登場しました。
JA11は何代目のジムニーですか?
JA11は2代目ジムニーのモデルです。1990年に660cc規格へ対応して登場し、F6Aターボを搭載しました。
ジムニーはいつリーフからコイルになりましたか?
今回比較したJA11まではリーフスプリングです。2代目後期のJA12/JA22でコイルスプリングへ移行し、その考え方が3代目JB23、4代目JB64へ続いています。
JB23とJB64の大きな違いは?
どちらも660ccターボ、ラダーフレーム、3リンクコイルリジッドという本格4WDの基本を持ちますが、JB64はR06Aエンジンを採用し、安全・快適装備を進化。デザインもJB23の丸みある形から、スクエアなスタイルへ大きく変わりました。
現在の軽ジムニーは何型ですか?
2018年に登場した4代目JB64です。伝統のラダーフレームと3リンクリジッドアクスル式コイルスプリングを受け継いでいます。
JIMNY, SINCE 1970.
変わり続けても、
ジムニーはジムニー。
359cc・25PSのLJ10から、現代のJB64まで。 時代に合わせて進化しながら、悪路の先へ進むための思想は残り続けています。 次は、歴代の中でも今なお強い人気を持つ「JA11はなぜ人気なのか」を掘り下げます。
JA11の歴史を読む →